Raspberry Pi でGW-300S Katana用に公式ドライバをインストールする(失敗)
さて、前回書きっぱなしになってしまっていたRaspberry Pi(RasPi)で無線LANアダプタ GW-300S Katanaを使用できるようにした〜!という備忘録ですが、ありがたいことにどうやってやったのか書いておいてくれ〜というコメントをいただきました。本当こんなブログを読んでくださってマジで感謝というか申し訳ないというか。
Raspberry PiでGW-300S katanaを使用する - おはよう君需要なし
というわけで、これから紹介いたしますが、
普通に起動しなくなってしまうこともありえるので、自己責任でよろしくお願いしますね!!!
【追記】
この記事を書いている途中に気づいたんですが、どうもこの方法では使用できるようにはなりません!!!インストールスクリプトが通るようになるだけです!!!
【追記】
動くようになりました。やったー
前準備
準備というか、自分がインストールを行った環境を紹介しますね。
- 適当なSDHCカード
コジマで100円で投げ売りされてた4GB(Class4)のSDカード。クソのように遅い - Raspberry Pi
- Raspbian
公式からダウンロード。「2015-02-16-raspbian-wheezy.img」ってファイル - GW-300S Katana
- GW-300S Katanaドライバ「gw-300s_katana_driver_linux_v431.zip」
Planexのサポートページから落とします。ここ
で、SDHCカードにRaspbianのイメージを焼きます。
…って遅すぎィ!!!11分も待たされた。ノーブランドの適当なSDHCをRasPiに使用するのはやめましょう。精神的に疲れるのでカードの書き込み速度に数百円支払うのには価値があるはずです。
で、おもむろにSDHCカードを刺しルーターに有線LANで接続してから、ACアダプタに繋いでRasPiくんに息を吹き込みます。で、SSHでRasPiくんに繋いであげましょう(IPは適当に見つけましょう)。ここでKatanaを挿してもifconfig等でリストに出てきませんね。
試しにインストールスクリプトを実行してみる
PLANEX社の公式サイトから落としてきた「gw-300s_katana_driver_linux_v431.zip」を解凍します。普通にぼくは馬鹿だったので母艦PCにこのファイルを落としてきただけで満足し、RasPiに転送するのを忘れていたのでscpを使って転送しました。
$ unzip gw-300s_katana_driver_linux_v431.zip
$ cd gw-300s_katana_driver_linux_v431/
$ unzip RTL8192EU_linux_v4.3.1_10675.20140303.zip
$ cd RTL8192EU_linux_v4.3.1_10675.20140303/
$ sudo sh ./install.sh
「gw-300s_katana_driver_linux_v431.zip」というファイルをunzipすると、中に「RTL8192EU_linux_v4.3.1_10675.20140303.zip」というファイルが出てくるので、こちらもunzipします。そんで中のインストールスクリプトを実行すると…
make[1]: *** /lib/modules/3.18.7+/build: No such file or directory. Stop.
Makefile:1323: recipe for target 'modules' failed
make: *** [modules] Error 2
##################################################
Compile make driver error: 2
Please check error Mesg
##################################################
と、こんな感じでエラーを吐いてコンパイルできませーんと言われてしまいます。どうもカーネルに不十分なものがあるようですね。(RasPi用のイメージでは、一部を削減してるってウワサ。詳しくない)
足りない部分は補えばいい
というわけで、カーネルを更新しましょう。(結構自分は適当にやってしまうたちなので、自分の信念がある方は任意のバージョンでやってくださいね)。
$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get install linux-image-rpi-rpfv linux-headers-rpi-rpfv
とすることで、初期のものとは別のカーネルがインストールされるはずです。ここで
uname -a
としてみると、
Linux raspberrypi 3.18.7+ #755 PREEMPT Thu Feb 12 17:14:31 GMT 2015 armv6l GNU/Linux
と出ると思います。ここでは「ふむふむ3.18.7+なんだナ」程度で考えておいてもらって結構です。次に、使用するカーネルを指定するために/boot/config.txtを編集します。/bootディレクトリを確認してもらうと、「initrd.img-3.2.0-4-rpi」「vmlinuz-3.2.0-4-rpi」というファイルがあると思います(場合によっては中の数字が異なるかもしれません。)。そこで
$ sudo vim /boot/config.txt
とエディタを起動し、末尾に下記を追記します。
kernel=vmlinuz-3.2.0-4-rpi
initramfs initrd.img-3.2.0.4-rpi followkernel
そしてリブートしてみましょう。
$ sudo reboot
起動したら再び「uname -a」でバージョンを確認してみましょう。
Linux raspberrypi 3.2.0-4-rpi #1 Debian 3.2.51-1+rpi1 armv6l GNU/Linux
となっていたら成功です。
再びインストールスクリプトを実行してみるの巻
カーネルをバージョンアップしてもやはり、無線LANアダプタは認識されないことがわかると思います。だってインストールスクリプト失敗したんですもんね。
$ cd gw-300s_katana_driver_linux_v431/RTL8192EU_linux_v4.3.1_10675.20140303/
もう一度、先ほどドライバのソースを展開したディレクトリに移動します。
sudo sh ./install.sh
そしてインストールスクリプトを実行!!!たぶん先ほどコケた部分でコケなくなっているはずです。例によってめちゃくちゃ時間がかかるのでオランジーナでも飲んで応援しましょう。
##################################################
The Setup Script is completed !
##################################################
と出たらインストール完了です。満を持してリブートをかけましょう!
認識せず
おやおやおや!?!?!?今回公式ドライバをインストールする方法を紹介しましたが、どうやらこの方法だとちゃんと使えるようにはならないみたいですね。。。
ここまで書いておいて申し訳ありません。
言い訳
今回、良かれと思ってPLANEX公式から落としてきたドライバのインストールスクリプトを実行する記事を紹介いたしましたが、どうもこちらの方法ではきちんと公式ドライバを動かすことができないみたいです。実は自分が以前動かした際、使用したのは公式ドライバではなく、katanaに内蔵されるRTL8192euのドライバをkatanaで使えるようにするという手法で動かしていました。今回記事にする際に公式ドライバを使用してみたのですが、どうもダメっぽい、というのが今回の経緯となります。
つづく