おはよう君需要なし

求不得苦な日々

Ubuntu on PORTABOOK (その1)

はじめに

「その1」とか書いちゃいましたが、その2以降あるかは微妙ですw

もうすでにいろんな人が挑戦しているので、二番煎じ感は否めませんがUbuntuが好きなWindowsユーザーによるUbuntu導入の挑戦です。

Ubuntu

Ubuntu使用歴は7年ぐらいです。といっても完全に「使用歴」なのでメインはUbuntuを使ってWebサービス作る~とかなのであんまりOSの技術的なことはわからないですし、できることといっても公開されてるソースコードをちょこっといじって目的のデバイスでも読み込まれるようにする程度でたいしたことはできてません。ちゃんと勉強したいとは思うんですが。

Ubuntuのインストール

使用したUbuntuのバージョンは「Ubuntu 16.10 Desktop」です。理由はlinux kernel 4.5.1以上を使用したかったこと、16.04のインストールで一回こけたことが主な理由です。

lubuntuでもxubuntuでもなくUnityつんでる本家Ubuntuです。別に理由はないです。使い慣れているだけ。

ポリシー

ネットの情報を見ていてもUbuntu on PORTABOOKはまだ試験的な段階を超えてはおらず、「Wi-Fiが使えない」「バッテリーステータスが見えない」「スリープできない」「キーボードの一部キーが使えない」などできないことが多すぎるので、いきなりWindowsパーティション消してインストールしてバリバリ使おう!なんて気は起きません。

ということで、今回のインストールはUSBメモリに行い、Windowsの環境は残したままでやろうかと思います。見た目こそノートPCですが中身はタブレットと変わりませんので文鎮化は怖いです。

やり方

インストーラーでESPパーティション作るだけで、他はメインのストレージにインストールするときと手順は変わりません。

(わからなかったらコメントでリクエストしてもらえれば画像付きで手順書きます。)

インストール先のUSBドライブはSandiskのCruzer fitシリーズです。このサイズのUSBなら挿したまま蓋を閉じることができるので持ち運びにも便利です。自分が使ったのは8GBですが、64GBがこの値段とは安くなったものです。

インストールしたらこんな感じ

USBが出っ張らないのでスマートな見た目!(SDカードは出っ張るけどw)

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ブートするデバイスを切り替えるときはスプラッシュスクリーン(?)でESCキーでBIOSに入ります。

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Windows Boot Manager」または「ubuntu」を選びます。なんで「ubuntu」2個あるんだ…。後でebootmgrとかで直そう。

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grubが開きます。

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ばばぁん。いつものUbuntu Desktopが開きます。

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使用感

上ではUSBが出っ張らずスマートな見た目!とか書いてますが、実際は現段階ではWi-Fiが使えないのでハブを繋いで使用しています。ハブに先ほどインストールしたUSBとWi-Fiドングルを繋いでくっつけます。当然これだと蓋は閉じませんw

また、最悪なのは「キーボードに使えないキーがあること」。バックスラッシュとかアンダーバーが打てません。この時点でキーボードレイアウト変えないとコーディングには使用できませんね… しかもキーボードレイアウトが変態、とかそういう状態ならまだいいんですが、xevで見てみてもイベント自体が出てないのでドライバの問題なんですよねたぶん。

あとディスプレイが時たま怪しくなるのがすごく怖いですw

おわりに

Wi-Fi、ドライバあてるぐらいで何とかならないかと思っていたんですが、そんな簡単な話ではありませんでしたw。SDIO規格を多用しているあたり、結局PCの皮をかぶったタブレットなんだなぁと痛感させられました。

比較的簡単にUbuntu試せるので、腕に自信のある方にはオススメだと思います。まぁでもデバイス的にフルなLinuxよりChromeBookとかのほうが向いてる気もします。

あ、あと試すんだったら8GBだとすぐイッパイイイッパイになると思うので、実用を考えるのであれば32GBまたは64GBのUSBメモリに入れたほうがいいと思います。

参考にさせていただいたページ

キングジム XMC10 に Debian testing 改め Ubuntu 16.10 をインストール - Plamo Linux 日記

キングジム ポータブック XMC10 に linux をインストールした際の付属キーボード認識方法 - Plamo Linux 日記

キングジム PORTABOOKへのlubuntuインストール – Раздан-3

内蔵キーボードを認識させる部分では大変参考にさせていただきました。ありがとうございます。

PORTABOOKの外付けストレージをどうするか【VHD?リパース?】

はじめに

前の記事でも書きましたが、PORTABOOKのストレージは32GBとこころもとありません。本気で使おうとしたら一瞬にして埋まってしまうであろう容量です。そんな中、筐体の右側についているSDカードスロットを活用しようと思うのは当然の流れで、今回はどういう風に使っていこうかということを考えたいと思います。

まぁこれはPORTABOOKに限った話ではなく、eMMCな最近のWindowsタブレットではSSDの換装がきかないわけなので、みなさん外付けmicroSDで何とか代用できないかと画策しているようですね。今流行のGPD WINなんかでも議論されているみたいです。Cube i7 Stylusの時はM.2だったので換装できて悩むこともありませんでしたが(笑)

nodemand.hatenablog.com

どんな方法があるのか

VHD

おそらくVirtual Hard Driveの略?なんだと思いますが、仮想環境向けのディスクイメージを使用する方法です。2chなどでも多く見かける方法で、何やら面倒くさそうなことをやっているイメージです。

懸念事項としてあるのが、ディスクイメージの「ファイル」を扱うわけなので通常のIO以上のオーバーヘッドが発生してしまい、読み書きの性能が活かせないのではないのかという点。PORTABOOKでベンチマークを取ったりしている方は今のところみかけていません…

次に、イメージ破損時のレスキューの厳しさです。あ、これは完全に無知からくる懸念なので一部破損してもレスキューできるとか、そういうことでしたら教えていただけると幸いです。まぁでもSDカードの場合は一部破損なんて状況はありえなくて、壊れるときは全部読めなくなったりしそうだし変わらないのかもしれない…(わかりません、すみません)

また、前回記事のコメントでいただいたはろるどさんからの 起動時に自動マウントにしておくと便利なんですけど、どういうわけかSDカードスロットにさすとなかなか自動起動しなくてというコメント。うーむ気になりますね…

リパースポイントの設定

もう一つの方法が、NTFSの機能であるリパースポイントを設定するという方法。これ、PORTABOOKを手にする前は全く知らない便利機能だったんですけど、NTFSってほかのファイルシステムディレクトリの一部にマウントできるんですね。これがFATでもexFATでも良いっていうんだから便利すぎますよね。

www.atmarkit.co.jp

というわけで、僕はこんな感じでC:\sdcardにマウントしてます。ルート(?)の直下にsdcardってフォルダあるの、なんだかAndroidっぽくて気に入ってます(笑)

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設定方法は簡単で、「ディスクの管理」からパーティションを選んで「ドライブ文字とパスの変更」とするだけです。あとはフォルダを作ってそこを指定すればマウントされるようになります。

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終わりに

というわけで、今回はVHDリパースポイントという機能について紹介させていただきました。ぼくの場合はVHDにちょっと不安を感じたのでリパースで使ってみることにしています。

現在はC:\sdcard\OneDriveにOneDriveの同期をさせ、C:\sdcard\Applications\にアプリケーションをインストール(展開)しています。アプリケーションといってもポータブルアプリばかりでガッツリレジストリをいじる系のものはまだ入れていませんので、今後チャレンジしていく予定です。

それはそうと、

普通のサイズのSDカードでは筐体からはみ出てしまう端末用に、こういうmicroSDを小さいサイズのSDカードに変換してくれるアダプタがあるんでそれをポチったのですが、まだまだ届きません…

出っ張っている状態だと持ち運びに支障をきたすのでろくに外に持ち出していません…なぜmicroSDスロットにしなかったのだKING JIMよ…!