EpsonのプリンタドライバをRasPi用にビルドしたよー
はじめに
なんだかエプソンのプリンターが不調で、ネットワーク経由で印刷しようとすると大きいファイルだと途中でかなり引っかかるように停止してしまい、正直使い物になりません。
サポートに問い合わせてみても「あんたのとこのネットワークが悪いのでは?」という対応だったため、仕方なくだましだまし使っていました。
しかし、ネットワーク経由でプリントが遅くなるのは不便、かつUSBでの印刷は問題ないので、この際Raspberry Piでプリントサーバーを作ることにしました。
ドライバのビルド
まず、使用しようとしているプリンタ「PX-M840F」はLinux用のドライバが公開されているものの、ARM用にビルドされているものというものは提供されておらず、自分でビルドするほかありません。
Linux用のドライバの検索はこちらから→ EPSON Download Center
そこから、目当てのプリンタ用のドライバを落としましょう。PX-M840Fの場合、epson-inkjet-printer-escpr-1.6.5-1lsb3.2.tar.gz
というファイルです。
tar.gz
って圧縮形式になっているのがソースですね。
足りないファイルたち
そのままビルドするにはファイルがいくつか足りないのでインストールします。
configure失敗する
sudo apt-get install libtool autoconf
cups/cups.hが見つからない
libcups2-devをインストールする
sudo apt-get install libcups2-dev
cups/raster.hが見つからない
libcupsimage2-devをインストールする
sudo apt-get install libcupsimage2-dev
debuildが見つからない
devscriptsをインストールするとくっついてくるらしい。
sudo apt-get install devscripts
いざビルド
tar zxvf epson-inkjet* cd epson-inkjet-printer-escpr-1.6.5 ./bootstrap && ./configure --prefix=/usr make debuild -us -uc -b
インストール
sudo dpkg -i ../epson-injket-printer_1.6.5_armhf.deb
感想
始めは第一世代のRaspberryPiでビルドしていたんですが、やっぱ第二世代のやつの方が早いですね(笑
というかクロスコンパイルすればいい話では~~~って感じ?